ノイズのない生活

好きなこと、やりたいことに集中できる生活を目指すブログ

その当たり前が有り難い

私は今、ビルメンとして働いています。

元々IT業界やゲーム業界で働いていた私が何故ビルメンになったのか。

それはまた別の機会に語るとして、今回はどんな仕事をしているのかを書いてみたいと思います。

 

職場は都内の高層オフィスビル

多くのパソコンや監視盤に囲まれた防災センター内で働いています。

宿直勤務で丸一日働いたら明け休、公休となり、年間休日は約240日。

その代わりカレンダーは関係なく、GWや年末年始休暇はありません。

 

仕事内容は主にテナントからの問い合わせ対応と各設備の点検業務。

問い合わせは基本電話対応で、1日あたり10〜30回程度。

照明が切れた、空調が暑い寒いといった依頼を受けて作業員に割り振ります。

以前の仕事ではあまり電話対応をしていなかったので慣れるまで苦労しました。

 

設備点検は空調、電気、衛生等の設備を点検表に沿って確認します。

異常を確認したら軽微なものなら自分たちで直し、難しいものは専門業者に対応を依頼します。

ビルが大きいため、日によっては点検だけで1日2万歩近く歩くこともあります。

 

「ビルメン」と聞くと楽な仕事というイメージを持っている方もいると思います。

ただ、実際に働いてみるとそうでもないと多々感じます。

電話対応では理不尽なことで怒られることがあったり。

空調のない機械室は季節によってひどく暑かったり寒かったり。

汚水槽等の悪臭のする場所に入ることも珍しくありません。

 

でも、この仕事を始めて気付いたことがあります。

それは当たり前と思っていたことの有り難さ。

 

例えば、洗面所で手を洗いたいとする。

利用者は水栓のセンサー部分に手を差し出すだけかも知れませんが、それを実現するには多くの仕組みが必要となります。

まず、水道本管からビル内に水を引いて受水槽に貯める。

それを揚水ポンプで上層階の高架水槽まで押し上げて。

今度は高架水槽から給水管を通って各階の水栓へと水を送り。

水栓にセンサーを取り付けて弁を自動で操作するようにして。

さらに排水を排水槽へと送って処理するための仕組みを用意して。

 

そこまでやって、初めて洗面所で手を洗えます。

今まで当たり前過ぎて気にしてませんでしたが、空調や電気、衛生等の設備は多くの仕組みと工夫の上に成り立っていると実感できました。

 

「当たり前」の反対語は「有り難い」。

有って当然と思うことも、困難を誰かが解決してくれたから有るものです。

その有り難さを忘れないようにしていきたいものです。